受賞プロジェクト
田中英紀研究室が受賞した受賞プロジェクトを紹介しています。
受賞プロジェクト一覧
-
愛知県環境調査センター・愛知県衛生研究所
ASHRAE Technology Award Competition:First Place【2025年2月】第10回カーボンニュートラル賞奨励賞(中部支部)【2024年5月】愛知県(愛知県環境調査センター・愛知県衛生研究所)公共施設のカーボンニュートラル化の取組み施設概要国内で初めてZEB(Nearly ZEB)認証を取得した延べ床面積約8,000㎡の公共研究施設。空調熱源システムとして、2温水回吸収式ヒートポンプチラーを新規開発して導入し、太陽熱とCGS廃熱の温度帯や流量の異なる2種類の温水を冷房に用いるとともに、吸収式ヒートポンプにより暖房も行う。また、井水を2温水回吸収式ヒートポンプチラー、電気式ヒートポンプチラーや水熱源ビル用マルチエアコンの冷却水/熱源水として利用している。人の在席状況を検知して照明・換気を自動で制御する人検知システムも導入されている。太陽光発電システムは、屋上や地上、南壁面の一部に従来型の単結晶型PV、南壁面にはシースルー型PVを採用して、実績で『ZEB』を実現している。https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2018/181116_4509.html
-
トヨタ紡織グローバル本社
第12回カーボンニュートラル大賞【2024年6月】第12回カーボンニュートラル大賞・中部支部【2024年6月】サステナビリティに配慮した省エネ・ウェルネスオフィス施設概要「サステナビリティに配慮した省エネ・ウェルネスオフィス」をコンセプトに建設された、延べ床面積約1万㎡のオフィス。実績値でNearly ZEBを達成する他、地域の杜の再興緑化と屋外テラスの利用促進、既存解体建物外壁の外装材リユース活用や再生可能建材の採用によるエンボディドカーボンの削減に取組んでいる。潜顕分離空調、太陽光発電と蓄電池によるエネルギーマネジメント、時間帯により室温を変動させて知的生産性と省エネルギーの両立を目指した取組みなどがなされている。https://www.jabmee.or.jp/carbon-neutral/cn-12th/
-
岐阜市役所
第38回 空気調和・衛生工学会振興賞 技術振興賞(第4区)【2024年5月】岐阜市庁舎における土壌熱の多面的利用などの環境配慮設計施設概要岐阜市の豊かな地の利を活かし、コンセント電力も含んでZEB Oriented相当を実現した庁舎ビル。免震層利用のアースチューブによる外気負荷低減、井水による直接冷房、井水熱源ヒートポンプなど土壌熱の多面的利用している他、太陽熱のデシカント空調再生熱や給湯利用、自然通風計画、太陽光パネルの設置など、積極的に再生可能エネルギーを利用している。低層階を井水熱源HP、高層階をガス吸収式冷温水発生機で系統分けし、熱融通配管で連結して災害時運転に配慮するとともに、常時の省エネ運転にも活用している。また、AI運転を搭載したBEMSを導入するなど、新しい取り組みを行っている。https://chubu-shasej.org/award/1528/
-
愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)
第36回 空気調和・衛生工学会振興賞 技術振興賞(第4区)【2024年5月】愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)の光・風・水・熱源の最適運用によるZEB化施設概要延べ床面積約9万平㎡の国際展示場。ZEB Ready(計画)、Nearly ZEB(実績)を達成している。水蓄熱システムにより、ピーク電力の削減と屋根面に設置されたメガソーラーの余剰電力を用いた蓄熱によって建物の電力自立率を向上させている。また、屋根面のハイサイドライトにより自然採光を積極的に利用するとともに、大空間の自然換気にも利用している。ホール天井には、大きな天井扇を配して、PMV制御により冷房時および暖房時の快適性を向上させている他、イベント予約に合わせた熱源機器の最適運転を予測するAIを用いたプログラムを開発・導入した。https://chubu-shasej.org/award/566/
-
関西電力病院
第25回 特別賞十年賞【2025年5月】第30回 空気調和・衛生工学会振興賞 技術振興賞(第6区)【2016年6月】関西電力病院における省エネルギー・省資源システムの計画と室内環境・エネルギー性能の検証・評価施設概要大阪市中心部に立地する地球環境への“負荷”を低減し、治癒環境の“質”を向上に取り組んだ都市型病院。病室への高機能ルームエアコンの採用、グレアを抑えた照明計画等により、患者生活環境の快適性および治癒環境の向上や、自然エネルギーの活用、未利用エネルギーの活用、十分な加湿性能を備えた気化式加湿システムの採用、高効率蓄熱ヒートポンプ式熱源システムの採用、高効率換気、照明、給湯システム、雨水・排水再利用システムの採用等により、地球環境に配慮した施設計画となっている。BEMSやシミュレーション、AI分析を導入した改革的なエネルギーマネジメントが実践されている。https://kinki-shasej.org/Info/1098
-
静岡ガス本社ビル
第29回 空気調和・衛生工学会振興賞 技術振興賞(第4区)【2015年6月】第3回カーボンニュートラル賞(中部支部)【2015年6月】静岡ガス本社ビルの空気調和設備施設概要長い日照時間と穏やかな季節風を自然換気に活用可能である地域、気候風土に根ざして、光と風を最大限取り込む建築デザインに各種の先進的手法を組み合わせたオフィスビル。調光照明と人感センサー付きのLED照明を組み合わせ、タスク・アンビエント照明を実現。ペリメータ部にはLow-e複層ガラスと簡易エアフローシステム、及び太陽熱とコジェネ排熱を利用した温水ヒーターを併設して冬季のコールドドラフトを防止している。太陽熱とコジェネ排熱、冷熱源としての井水熱とアースチューブの地中熱を用いたデシカント外調機、床吹出し空調方式を計画することによって、潜熱・顕熱分離型タスク・アンビエント空調を実現ししている。https://www.shizuokagas.co.jp/information/newsflash/2013/documents/20130711.pdf
-
ずだじこども園
第12回環境・設備デザイン賞(建築・設備統合デザイン部門)【2014年5月】サステナブル建築賞(小規模建築部門)、審査委員会奨励賞【2014年2月】WOOD(ずだじこども園) 真に実りあるサスティナブル建築施設概要環境体感教育を意識した、木造の認定こども園。子供たちの遊び場として中庭を設け、これを囲んで一周100mの環状の回廊を配している。主要な諸室は断熱・気密性を確保し、回廊は波板ポリカーボネート板で形成。回廊下をアースチューブ利用して外気負荷を低減し、ポリカ壁では壁集熱を行って、夏はハイサイド窓から排熱換気を、冬は天井扇で吹き下ろして廊下の環境改善を行っている。保育室は、空気式の対流・放射床暖房とするとともに、アースチューブの外気導入と連動させて、外気涼房を適切に切り替えている。https://www.ibecs.or.jp/sustainable/building/5th/11.html
-
足利赤十字病院
第1回カーボンニュートラル大賞【2013年6月】第1回カーボンニュートラル賞(関東支部)【2013年6月】第27回 空気調和・衛生工学会振興賞 技術振興賞(第1区)【2013年5月】足利赤十字病院における次世代型グリーンホスピタルの構築と検証施設概要次世代型グリーンホスピタルのモデルケースとして計画された、延べ床面積52,000㎡(555床)の総合病院。自然エネルギー利用や高効率システム、負荷の削減、さらに運用段階でもエネルギー消費量を削減するためのBEMSやエコ啓発等の手法を導入している。立地地域の利点である豊富な地下水資源を活かせるように、熱源設備では、井水利用蓄熱式熱源システムを採用するとともに、病棟各部屋の個別空調システムにも水熱源HPパッケージを採用した。さらに、蒸気の局所化を行ったため、給湯は熱回収HPチラーによりまかない、さらに空調機の加湿についても滴下浸透気化式加湿器を採用している。BEMSによるデータを見える化や自動エネルギーレポート、シミュレーション併用による運転改善の機能を備えている。http://enec-n.energia.co.jp/enec_data/chikunetsu/heatpump/hp86/hp86_08.pdf
-
松河戸の家
第4回サステナブル住宅賞(新築部門)国土交通大臣賞【2011年2月】松河戸の家施設概要愛知県に建つ延べ床面積約140㎡の個人住宅。ゲート型の大屋根を少し傾け、コアボックスとの間の隙間、光や風、視線などの通り道とした。ゲート型の大屋根には、太陽光発電を設置し、大きな「軒」として夏の日光遮蔽材としても利用している。リビングにおける簡易ダブルスキン+傾斜天井+ハイサイドライトにより自然換気を促し、建物基礎にはボイドスラブを採用して、クール/ヒートチューブとして活用している。エネルギー供給は、太陽電池と家庭用燃料電池による複合発電を導入。これらのパッシブデザインとアクティブシステムの融合を意匠・構造・設備の総合的なアプローチにより実現した。https://sumai.panasonic.jp/sumu2/life/2011_0921/index.html